突然の激痛「四十肩」を予防。あなたの肩は大丈夫?
「腕を動かしたとき、突然肩にズキーンと激しい痛みが・・」
「腕を上げたり、腕を背中に回しにくくなった」
「腕を上げて髪をセットしようとすると、肩に痛みがある」
こんなことはないですか?
その痛みは「四十肩」医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれる病気かもしれません。
四十肩の発生原因は、いまだはっきりと解明されていません。加齢に伴い肩の関節や筋肉、肩周辺組織が固くなったり、縮んだりすると炎症や痛みを引きおこすと考えられています。
誰でもつらい痛みは軽くしたいですよね。現在痛みがある人も、そうでない人も四十肩の原因と対処法を知って、痛みに備えておきましょう。
では、四十肩はなぜ起こるのか詳しくみていきます。
ちなみに、「四十肩」と「五十肩」は発症する年齢の違いで、どちらも同じ症状です。
「四十肩」ってどんな症状?
朝の身支度で髪をセットするときや、シャツを着るときに痛くて肩が上げられない、突然肩周辺に強い痛みを感じたら、四十肩が発症したサインかもしれません。
四十肩には、なんの前触れもなく突然痛みが発生する「急性期」と、鈍い痛みで肩の動きが制限される「慢性期」があります。
急性期では、突然肩の周辺に、指先までしびれるような激しい痛みが数日間〜数週間続きます。
その後慢性期に入ると、肩が動かしづらい日が数日続き、鋭い痛みからにぶい痛みに変わります。
痛みを引きおこす原因は?
四十肩の発生原因は、いまだはっきりと解明されていません。私たちの肩関節はとても広い範囲を動かせるよう複雑な構造になっています。肩関節は肩甲骨と上腕骨が接続していて、周囲には多くの筋肉や腱(筋肉が骨に付着する部分)、関節をスムーズに動かすための「滑液包」などがあります。複雑な構造のため、炎症が起こりやすい部分といえます。
さらに、普段の生活習慣やストレス、ホルモンバランスの変化といった間接的要因が重なることで発症のきっかけになる場合があります。
どんな人が四十肩になりやすいの?
四十肩は、四十代以降の人に起こりやすいという点以外は、男女差や運動習慣の有無などに差がありません。利き腕だから発症しやすいということもありません。
なりやすい人の特徴としては、腰を痛めたことがある人は注意する必要があります。体全体のバランスをとろうとして、無意識に片側の肩を上げてしまう傾向があります。
また猫背の人も注意が必要です。パソコンやスマホの利用時間が長いと猫背になりやすく、体にゆがみが生じやすくなります。仕事で一日中パソコンに向かっている人は注意してください。
四十肩セルフチェック
整形外科ではいろいろな動作ができるかで四十肩かどうかを判断します。セルフチェックしてみてください。
両腕を前にのばし、そのまま耳の後ろまでまっすぐあげる
両腕を真横に広げて、手のひらを上に向け真上にあげる
両腕を腰に回す
両腕を頭の後ろに回す
痛みを感じたり、スムーズにできないと四十肩のサインです。気になる人は、悪化する前に、一度整形外科か診療所で診療を受けてください。
四十肩の痛みを和らげる方法
痛みがあるようなら安静にして、肩関節を温めるのが大変効果的です。熱いお湯に浸したタオルをしぼってビニール袋にいれて、肩関節を包むようにのせてください。市販の湿布薬を肩関節に貼るのも効果的です。
ストレッチをして予防
普段から少しでもストレッチをするだけでも四十肩の発症は変わってきます。ストレッチをして四十肩を予防しましょう。
- 両方の肩をぐるぐると前後に10回まわします。
- 両腕を前からまっすぐ上げて、耳の横につけてゆっくりと下ろします。
- 肩を力いっぱい前にすくめたり、後ろに広げたりを繰り返します。
- 両腕を横にまっすぐ伸ばし、そのまま肩よりうえに上げます。そのまま30秒をキープします。
無理をせずにできる範囲で行ってください。
おわりに
四十肩は、症状がひどくなると寝返りをうつだけで痛む、ほんの少し腕を上げるだけでも痛むそうです。
私はいまのところ四十肩にはなっていないのですが、一日中パソコンに向かっている仕事なので、ずっと同じ姿勢で時々肩が固まっているように感じます。このままだと四十肩になってしまうかも。肩を動かすストレッチをして予防しなくては。
以上、突然の激痛「四十肩」を予防。あなたの肩は大丈夫?についてでした。
ポチッとフォローしてくれると励みになります。