育毛剤でおさえるべきなのは「有効成分」
育毛剤の目的とは
育毛剤は頭皮の保湿をしたり、血行を良くしたり、頭皮の炎症を抑えたり、アレルギーを出にくくするのが目的です。
薄毛については、改善がみられる人とみられない人がいるのが現状です。その理由は、髪を作る毛母細胞が皮膚の奥にあり、たとえ育毛剤をつけたとしても、有効成分が奥に浸透するまでに頭皮から流れ落ちたり、蒸発したりして十分に浸透しないことが多いためです。
また、有効成分の濃度が高ければ浸透度も高まりますが、それは頭皮に過度な負担をかけるリスクも高めてしまうことにもなります。
髪の毛の生える仕組み
髪の毛は毛根にある毛母細胞と呼ばれる細胞が分裂して、成長しています。抜けても髪が生えてくるのはこの毛母細胞が活動しているからです。そして毛母細胞が活性化するには、毛乳頭細胞が不可欠です。
毛乳頭細胞とは、毛根の中央にあり、毛母細胞に必要な栄養や司令を送る重要な働きをしています。そして、この毛乳頭に毛細血管を通して栄養を送っているのが血液になります。
育毛剤の選び方
市販の育毛剤にはさまざまなものがあります。選び方で肝心なのは、有効成分がきちんと入っているかどうかです。
有効成分の詳細については下記をご覧ください。花王さんの「有効成分についての説明」のぺージになります。
花王株式会社 製品Q&A 育毛剤や薬用化粧品などの医薬部外品に表示されている「有効成分」とは?
その有効成分の中で、医薬品としてはっきり発毛効果が認められているのはミノキシジルという成分です。ミノキシジルは日本では大正製薬から外用発毛剤「リアップ」として発売されています(1%含有)。他にもミノキシジルを配合した育毛剤はいろいろと市販されています。
ミノキシジルは毛母細胞に働きかけて、髪の成長を早める効果があります。もともと血圧降圧剤として使用されていましたが、その副作用として多毛症があることから、発毛・育毛成分として注目されるようになりました。ミノキシジル配合の育毛剤でも少なくとも6ヶ月間は使い続けないと効果はでないといわれています。
育毛剤を初めて使う場合は、大量につけず、まずは少量をつけて自分の頭皮にあっているかを確認することが大切です。無理に使い続けてると、逆効果で抜け毛を招く可能性があります。
他に、育毛剤に使われている有効成分には、
ニコチン酸アミド・・・毛母細胞を活性化させる
アデノシン・・・毛母細胞を活性化させる(資生堂からアデノゲンシリーズで販売されている商品に配合されています)
塩化カルプロニウム・・・頭皮の血行を拡張する働きがある
センブリエキス・・・末梢の血管を拡張させ血流を改善する
男性用と女性用の育毛剤の違い
男性は男性ホルモンの影響を受けることで、女性は女性ホルモンの影響を受けることで薄毛の原因となっています。そのため育毛剤の有効成分も異なっています。男女兼用で使用できるタイプもありますが、男性用と女性用の育毛剤の違いを理解しておきましょう。
女性用育毛剤は、栄養成分が主流で、保湿成分、イソフラボンなどの成分が配合された低刺激でマイルドなタイプとなっています。
男性用育毛剤は、男性の頭皮は女性よりも脂っぽいので皮脂成分配合、抗菌成分、清涼剤、男性ホルモン抑制作用、血行促進剤等が含まれたタイプとなっています。
育毛剤は即効性がないので、地道に続けてこそ効果が得られると思ってください。最低でも半年間は使い続けてください。
以上、育毛剤でおさえるべきなのは「有効成分」についてでした。
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